釈迦の生まれた国インドの原産であり熱帯性のみかん科に属し仏の手の形をしているところからその名が付けられています。
柑橘系の香りが良く、古来中国で不老長寿と珍重され、肝臓病や熱さましの漢方薬、また日本へは中国大陸を経て慶長の頃渡来し生け花、茶室の床にまた商家では瑞兆の果実としてその末広がりの形がよろこばれ商売繁盛を祈って正月に飾られ、婚礼やその他慶事の際にも用いられてきました。また松の内に、うす切りにして煎茶や湯にいれた仏手柑湯をたしなむ習わしなど多くの用途があります。
最近はあまり見かけなくなり、ここ和歌山でも一握りの農家さんたちが栽培しているくらい貴重です。